ハワイの夫婦「おひさまファームズ」徒然日記 Vol. 15

アロハ!ハワイの夫婦「おひさまファームズ」代表のヒデキこと山根英樹です。前半は私の記事、後半は妻ユキの記事になります。

 

今年の2月にオアフ島西部にあるマカハの牧場で牧場主のクランストン・ピアさん(39歳)が銃で射殺される痛ましい事件が発生しました。発端はピアさんの育てていた子牛を何者かが盗もうとして、それを阻止しようとしたピアさんが犯人に殺されてしまいました。これはハワイにおける農業犯罪の最も直近の、そして史上最も悲惨な例です。

 

Hawaii Farm Bureau (HFB)ハワイ農業団体の会長のブライアン・ミヤモト氏いわく「ここ数年、家畜の殺処分、窃盗、破壊行為、農作物の破壊、密猟などの事件は、どの島の農場や牧場でも日常茶飯事になっています」と述べています。例えば2019年にはハワイ州の農地で19,000件近い犯罪が発生し、1,440万ドル(約2億1千万円)の損失を被りました。またフェンス、警備員、カメラなどのセキュリティ設備に1,100万ドル(約1億6千万円)以上を費やしておりハワイ島が最もその影響を受けているそうです。

 

「(現行の法律では)ここは私の農場で誰かが盗みを働いている写真があるので、その犯人を捕まえて下さい、というような証拠となるようなものが必要なのです」と私の元上司でもあるハワイ州政府農務省のシャロン・ハード局長は法改正により農民が農地における犯罪を報告しやすくすることや、法執行を強化することなどの必要性を指摘しています。

 

シャロン・ハード局長と筆者

 

法執行局は農地犯罪を捜査していませんが捜査する意思はあると言います。また上院の法案では農地犯罪を捜査する役職を検察庁に設置することが検討されています。しかし現在の法律では農業犯罪を犯した者は、捕まる心配も罰せられる心配もありません。「犯罪者は武装した窃盗犯や破壊者が農地に不法侵入し、窃盗や破壊行為をしても法の執行がないことを知っているのです」とミヤモト氏は言います。

 

今後、法の改正が期待されるところですが、私は昔からハワイにおける農場への不法侵入や害獣による被害を抑えるために「おひさまファームズ」のプロジェクトの一環として農業テックとしてドローンを活用した防止策を企画開発しています。

 

ドローンによる畑の空撮映像

 

次号に続きます……ここからは妻ユキの記事をお楽しみ下さい。

 

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夫ヒデキに引き続き、おひさまファームズのユキです。先日、寝起きのヒデキがこんなことを言いました。「夜中、横向きに寝てたら、後ろから肩をポンポンってされたんだよね」と……。「ユキかな?と思って目を開けたら、自分の前方でぐっすり寝てた」と……。おひさまファームズ神秘畑担当の私は、自分自身がやや不思議人間なわけですが、その影響も含めてヒデキに不思議現象が起こることがたまにあります。それもこの手の、物理的な現象が……(笑)。本人は起こった事をすぐに忘れてしまいますが、私という記憶装置にはしっかりと残り、適切な時期に自然な流れで審神者(さにわ=ここでは「全貌や因果関係の紐解き」という意味で使用)されることが多いです。

 

上記「ポンポン」については一部すぐに審神者があり、「別次元の強者か、幽体離脱上級者の男性(エネルギー)っぽい」と、さして興味のないヒデキに(笑)説明。そしてその正体と目的に関しては、私の方に思い当たる節がありました。「ポンポン」が起こった晩、私は眠りの中で文章を書いており、それはこのベジィの連載でした。内容は、2013年にヒデキに起こった不思議現象が、昨年ようやく紐解けたという実話について。そのお話が、前回の臨死体験の記事(vol.14)に続きそうな気配は感じていましたが、それこそは「今は別次元にいる男性」からの伝言のお話なのです。肉体を脱いだ彼は2013年、東京のとある寺院でヒデキに接触しました。そんな彼が今、私達の背中を押している……ということで、今回はそのお話を記します。

 

描きかけの絵より「水晶」。古から存在する受信機であり送信機。

 

とはいえ、その男性は著名な故人ですので、お名前や不思議現象の詳細などは伏せ、伝言の大枠だけをここではお伝えしてみます。とにかく何らかの縁や必然で伝言を受け取っている以上、こちらが何もしなければこの先の歯車を止めることになります。しかし我々は、その男性のお名前とご職業しかほぼ存じ上げず、そもそも関係者に連絡を試み不可視世界の話をするなど、怪しさしかありません。ですからここにさりげなく記し、どこかで心ある縁者の目に触れるなら、どなたのお話であるかがきっとわかるはずです。まずはその僅かな希望に賭けつつ、ご本人が天から歯車を回しやすくはしたい。「なぜ今?」背中を押すのかはまだ不明ですが、生前その方は映画監督をされていました。その気質からも、何らかの予定調和がきっとあるはずです。

 

では、その伝言の大枠ですが、それは「奥様への愛と感謝」です。「これほど大切にすべきもの(=奥様)は、この世には他になかった」と。とにかく監督は、奥様を愛しておられた。最後まで彼女への感謝の気持ちでいっぱいだった。しかしご逝去後、最愛の女性を最も悲しませたのが自分だったとも自覚され、強く後悔もした。「貴女は、今も昔も高嶺で咲き続ける、美しく特別な花。手に入ったこと自体が奇跡だった」と。そんな愛の伝言には、ご友人への助言も重なっていました。「貴方も、貴方の奥さんを大切にしなさい」と。肉体を脱いだ監督は、その友人の未来を垣間見たのだと思いますが、彼の昨今の動向が伝言の真意を解明した側面もあり、私としては因果の緻密さを痛感しています。

 

こちらは「魔法の杖」。ミラクルが起こりますように。

 

これらの伝言からも、監督は実直で、常に他者を案じる他愛の人であったと思います。しかし気恥ずかしさから、大切な人にほど本心を伝え辛かったのかもしれません。それはきっと、貫徹された強い人間として生き抜いたがため。そしてその勇ましい思いと力は、肉体を失ってなお尽力を重ねて必然を生み出し、今その一部を文字化へと辿り着かせたように感じます。また、この伝言の源には「人類への愛」があります。監督が肉体を脱いだ直後、「この世の真実」を見ることを選んだからこそ、自分の想いに重ねて「正道」を皆に知らせたかった。そこには、映画監督としての使命感もあったのではないでしょうか。ではそろそろ、今は「別次元の強者」である監督にバトンタッチしたいと思います。この伝言が、しかるべき人々に届きますよう、願いを込めて。

 


写真・文/おひさまファームズ

ヒデキ

サンフランシスコ生まれ。東京育ち。ホノルル在住。広告代理店、旅行代理店、豪州クィーンズランド州政府、ハワイ州政府農務省、イギリスの経営大学院、ハワイの大手銀行勤務を経て独立。コンサルティング、不動産、米国農務省統計局の調査員の仕事の傍ら農業に従事。著書に「小さな会社でもできる海外取引」「グローバル職人になろう!」「漂流アロハ」などがある。

ユキ

絵と音楽と物語の創作家、宇宙の神秘を読む夢想家。米国の大学を卒業後、神授的な創作の仕事に長く携わる。芸術分野の他、神秘哲学、占星術、数秘術、各種卜術、古代史、神話学、宗教学、図像学、色彩学などに明るく、食や代替療法も探究。タロットチャンネル「雪猫座 Hawaii」をYouTubeにて開始中。

HP: www.ohisamafarms.com

 

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