ハワイの夫婦「おひさまファームズ」徒然日記 Vol. 14

アロハ!ハワイの夫婦「おひさまファームズ」代表のヒデキこと山根英樹です。前半は私の記事、後半は妻ユキの記事になります。

 

日本でも最近はテレビ離れが進んでいると聞きますが、それはここハワイでも似たような状況です。最近はインターネットが中心ですが意外とラジオも不動の人気を誇ります。というのも全米でも1位、2位を争うほど渋滞が激しいオアフ島。朝晩の通勤に最低でも往復1時間を車中で過ごす人は多く、年間にしたら延べ240時間を車中で過ごしている計算になります。運転中に情報を得たり、音楽を聴いてリラックスしたりするメディアの一つとしてラジオが欠かせないものとなっています。

 

そんなラジオですが、ハワイから北海道FMノースウェーブやK-MIX静岡エフエム放送向けにお届けしている番組に出演する機会が最近二度ありました。1回目は自著「漂流アロハ〜ハワイに暮らした幕末漂流民の物語」の紹介(3月放送)を、そして先日は私たち夫婦の「おひさまファームズ」の企画についてお話(4月放送予定)をさせて頂き、こちらべジィの連載についても触れました。

 

 

Studio Rimのレイコさんとタクトくんと一緒に

 

「おひさまファームズ」はLLC法人としてハワイで立ち上げ、今はまだ準備期間中とも言える状態ですが、「大地と心を耕す」をミッションにしています。私は農業畑とビジネス畑を、妻のユキは神秘畑と芸術畑を、それぞれ時に織り交ぜながらやっていければと思っています。将来の夢は15%以下のハワイの自給率を微力ながらでも上げるために、ビジネススクールで学んだ知識やIT、ドローンなどを活かして生産と販売の効率を上げることです。

 

 

慢性的な物価高と低所得が続くハワイでは「priced out of paradise」という言葉が流行語になる程、物価が廉価で収入も高い米国本土に泣く泣く移住する家族が増えています。私は安くて新鮮な地元産の農産物を増やすことにより少しでもそのようなことを防ぐことも出来れば嬉しいと思っています。

 

次号に続きます……ここからは妻ユキの記事をお楽しみ下さい。

 

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夫ヒデキに引き続き、おひさまファームズのユキです。最近こちらアメリカで、大手ソーシャルメディアCEOが議員に迫られ、議会で被害者に謝罪するシーンがありました。議員は「被害者に謝れ」と命令したのではなく、「謝りたいか?」と丁寧な言葉で強く迫りました。議会はCEOの審問が主旨ではあるものの、この謝罪の流れには宗教観も見て取れます。それは、謝罪や懺悔とはチャンスであり、赦すこともまたチャンスであるという共通認識です。これらは聖書に起因していますが、前回の記事(vol.13)でお伝えした「肉体が時間制限付きのチャンス」である道理の一種と言えます。

 

アメリカの臨死体験専門施設での話によると、臨死体験をした少なくとも10人に3人はその内容を語ることを拒むそうです。「自分が見た世界が天国ではなかったから」「あまりにも残酷な世界だったから」という理由です。そして彼ら曰く、「この私がまさか!」という気持ちだったと。話してくれただけで三割ですから、実際の割合はもっと大きいのでしょう。彼らの貴重な証言は、自分が予想している世界が死後に現れるわけではないことを物語ってもいます。

 

最近描いた絵から。筆の進むまま現れた、赤いヴェールの「祈り」

 

私自身はこういった苦しい死後体験は、生前に作り出した因果として自動生成する「エクストラ領域(周波数帯)」だと受け取ってはいます。その詳細は今回さておきますが、例えば悲惨な世界が目の前に現れたある男性は、そこで肉体と精神に分かれた自分を見たそうです。それらはボロボロで、重黒いオーラに包まれてもいたと。そしてその原因が己の罪深い生き方であり、それが現状に繋がったことを一瞬で理解し、もう一度この世に戻ってやり直したいと切に願ったそうです。結果、こちらの世界に戻ることができたようですが、彼のそんな臨死体験を伝える使命もあったように思えます。

 

近年、集団心理に対して浅薄な理論を駆使し、あらゆる安易な黒魔術が横行しています。その中の一つに、「ネガティブは良くない」というのがあります。悪や魔とネガティブを一緒くたにし、陽があれば陰があるという当たり前のことを放棄させる風潮です。陽を外に出して陰を内に溜め込めば、自虐としての痛みとなり、心身を蝕むのは当然です。例えばこちらではこんなCMがあります。人前では笑顔の仮面をつけ、自分がボロボロであることを無理に隠す苦悩の日々を送っていた。しかし勇気を出して病院に行ったら全て解決した!というハッピーポジティブ風ストーリーですが、それは抗うつ剤を幅広く販売する会社のCMです。

 

先述の男性も同じだったのです。彼は精神薬から始まった薬物中毒でした。死後の状態を見て、自分で自分を傷つけていたことに気づいたそうです。そして他人を傷つけた全てが激痛として感じられ、心から悔いたとも。ここに、当たり前のようでいて人間が簡単に忘れてしまう示唆があります。この世では肉体を持つがために自他を傷つけもするが、だからこそ学びがあり修復も向上もできるという摂理。ゆえに魔は、それを奪い続けます。また、万人の死後が万能だと信じ込ませこの世を自ら放棄させる、または無制限に好き放題させるのも魔の役目。そんな魔につけ込まれないためには、心眼を開いて今を生きる必要があります。

 

希望の光と天使、そして宇宙シンボルの絵。自分を空っぽにして受け取ります。

 

その方法は、まだまだいくらでもあります。どれほど魔がそれらの排除に努めても。ここをご覧頂いている皆様は自分に合った食などを筆頭に、様々に実践されていることでしょう。ただ、真の健全に関わる分野は常に魔に狙われますから、油断もできません。ですがその魔こそは、肉体という時間制限付きのチャンスを活かすための最大の駒です。こっそり奪われるか、自ら放棄するか、勇気を出して活かすか。臨死体験は、それらと死後の世界との密接な繋がりを、伝えてくれているように感じます。

 

「臨死体験なんて幻想!」「全ては集合意識と引き寄せ!」「ワンネスに善悪なし!」など選択は自由ですが、今回例に挙げた男性も、死後は無条件に楽になれると信じていたようです。いずれにしても、死後の状況が個々の思い通りにいかないのは至当でしょう。現象には因果というバランスがあり、死という結果に起因するのは、もちろん生だから。そして生とは有機、オーガニックです。本来オーガニックとは「生命力を有すること」であり、つまり生物の活動能力。そのオーガニックを健全に維持するために、人間は落ち込みもするし、風邪も引く。この当たり前の権利を奪うのも、もちろん魔の仕事です。

 


写真・文/おひさまファームズ

ヒデキ

サンフランシスコ生まれ。東京育ち。ホノルル在住。広告代理店、旅行代理店、豪州クィーンズランド州政府、ハワイ州政府農務省、イギリスの経営大学院、ハワイの大手銀行勤務を経て独立。コンサルティング、不動産、米国農務省統計局の調査員の仕事の傍ら農業に従事。著書に「小さな会社でもできる海外取引」「グローバル職人になろう!」「漂流アロハ」などがある。

ユキ

絵と音楽と物語の創作家、宇宙の神秘を読む夢想家。米国の大学を卒業後、神授的な創作の仕事に長く携わる。芸術分野の他、神秘哲学、占星術、数秘術、各種卜術、古代史、神話学、宗教学、図像学、色彩学などに明るく、食や代替療法も探究。タロットチャンネル「雪猫座 Hawaii」をYouTubeにて開始中。

HP: www.ohisamafarms.com

 

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