ハワイの夫婦「おひさまファームズ」徒然日記 Vol. 20

アロハ!ハワイの夫婦「おひさまファームズ」代表のヒデキこと山根英樹です。前半は私の記事、後半は妻ユキの記事になります。

 

 

上の写真は、先日作った夏の風物詩「焼きとうもろこし」です。茹でて食べるのも美味しいですが、醤油、みりん、黒糖を煮詰めた自家製タレを塗って自宅でBBQしてみました。懐かしい日本のお祭りの味がすると、ユキにも大好評でした。

 

僕は小学生の頃、夏休みになるとよく海岸近くにある母方の祖母の家に行きました。海でたっぷり遊び、祖母の家に戻り、お風呂から上がると井戸から汲み上げた水で冷やされたスイカがあり、それを食べるのが大好きでした。また祖母やいとこたちと七輪の炭火で焼きとうもろこしを作って食べたりして、いつの間にか自分の中でそれが日本の夏の風物詩となりました。

 

ここオアフ島ではノースショアにあるカフクという海老養殖で有名な町で食用とうもろこしが生産されています。とうもろこしには人間の食用と家畜飼料用と大きく分けて2種類のとうもろこしがあります。実はハワイの輸出生産高No.1の農産物はこの家畜飼料用のとうもろこしの種子です。

 

ハワイにはかつてモンサントというバイオ化学メーカーが存在し(今はバイエルに吸収合併)、そこが家畜飼料用とうもろこしの遺伝子組み換え種子を開発生産していました。ハワイの気候はアメリカ本土よりも交配や生産(本土が年に1毛作であるのに対して3毛作)の上でアドバンテージがあるためです。しかし、その花粉や農薬が風で近隣の農地(食用とうもろこしを含む)に漂流するということで地元農家などから激しい反対に遭いました。

 

当時、私は担当外ではありましたが州農務省の正職員として静観していました。農務省のトップは「全ての農業をサポートしなくてはならない」という立場から、あちこちの島の公聴会で反対活動者たちの矢面に立っていました。今はかなりスケールダウンしてドリフトも抑えられ、農薬散布も減ったようです。

 

ハワイは雑草・害虫の繁殖を断ち切る冬という季節が来ないので農産物を商業生産する上である程度の農薬(有機・化学問わず)は必要と言われています。ちなみにNon-GMO非遺伝子組み換え)=Organic(有機)だと思っているアメリカ人も多いですが、Non-GMOとだけ表示されている場合、農薬が使用されたものと不使用のものがアメリカでは混在しています。有機認定の手続きが煩雑でその取得に長い時間を要することが原因です。

 

 

次号に続きます……ここからは妻ユキの記事をお楽しみ下さい。

 

―――――――――――――――――――――――

 

夫ヒデキに引き続き、おひさまファームズのユキです。数年前、ケーブルテレビでシックスセンスが放映されているのを見て、「ユキはこの男の子に似てる!」とヒデキが笑いました。それはあの天才子役が神懸かり的に第六感系を演じた結果とも言えそうですが、その雰囲気や表情が似ていると…。私としてはその印象の理由が不可視の側面にあることを知っていたため、それこそシックスセンスを使って感知しているヒデキに笑ったのでした。

 

暑い日のお供に。カシューナッツベースのゴロゴロ苺ナイスクリーム。

 

そしてシックスセンスといえば「まさかのラスト」で有名ですが、個人的には他人が共有できないことを拾ってしまう少年の切なさが身に沁みすぎる「感動スペクタクル号泣大作」です(笑)。 なにせ平均値の外側を拾う感覚器は、前回の記事(vol.19)のような事象も含め、この世をどうしても難業のオンパレードにします。映画鑑賞もその一つではあり、ただ自宅では、映画チャンネルを小さな画面と音量で流しておくのは好きだったりします。

 

先日もそんな環境で絵を描いていたところ、ふと目に入った映像がなんとなく気になりました。念のために音量を上げたが最後、始まったばかりの物語をエンディングまで見入ってしまいました。それは「オールド」という作品で、現実的なつっこみどころはスリラーで霞ませつつ、人間の諸問題をシンボリックに縮図化し、最後は水戸黄門型で仕上げる素晴らしい作品でした。加えて私が察知するところの神託的構造を持っていたため、制作者に親近感を覚えて調べてみると、なんとこれがM・ナイト・シャマランという上述のシックスセンスを作った監督だったのです。

 

少し前に描いた水彩。映画「オールド」は、バカンス先の小さなビーチが舞台です。

 

そしてこの作品には、少々内容の違うグラフィックノベル原作があるとのこと。なぜかシャマラン監督の祖国インドでは、その副題に映画からは想像もつかない「アジアが担う資本主義の作り替えと地球の救済」とあるのも意味深です。そちらはまた後日手に取る予定ですが、原作が発表されたのは2011年、映画は2021年の公開です。それを神秘畑を耕す私が今受け取ったのは、ある未来への「分岐器」を動かせる〆切間近の最後通告と感じた部分があります。ですからこの作品を「見た見る見ない」に関係なく、このタイミングで認識が望まれそうな示唆の一片を三つ記しておきます。映画に同様、あくまでもサスペンスとして。

 

一つ目は、現在の世界はこの作品に無関係でない末世状態にあり、その結果として私が住む島や特に日本は、多勢が謀略を認知して大切なものを守るか「本物の」カタストロフィーでもない限り、標的のまま謀略者の最終拠点と化すきらいのあること(vol.8にも関連)。そして二つ目は、巷で噂の?「2025年予言」に関して。私としては上述の一つ目と、過去記事(vol.13)の「詩文の件」次第で行く末は変わると思っています。実は詩文にある法に関する動きは、しばらくは巧妙な形で阻止されていたはずです。しかしその阻止力が疫病騒動中に次々葬られ、現在は急速に「3つの厄災」を引き寄せ中に見えます。ただし世界に散らばる要の星や支援者は存命しているので、まだまだ対局中と私は捉えています。

 

最近作った欠けた石のアート。vol.13の詩文には、山に関する重要メタファーも多いです。ちなみにハワイには、キラウェア等の火山活動を「喜び」とする精神性があります。

 

また、2025年は神秘哲学的にも詩文の示唆でも「満了期」となるのですが、ほとんど誰も知らない前回の危機(阻止が叶った年)と同じ周期なのです。突き詰めると、絶望と希望は表裏一体であるからこそ大いなる力を生み出すことができ、よって今回は「時間的な理由で予告されている」とも言えます。これに関して私が数年前に受け取った最初で最重要なことは、「だとしたら、どう生きる?」という問いかけ。その言葉の向こうには「子どもの無垢さと発想、大人の体と知恵の具有」が、鍵として輝いていました。今回取り上げた「オールド」にも同様の暗示が見えるのは、偶然ではないはずです。

 

これらから宇宙が語らんとする本質を自得できる人なら、いつ何が起こっても起こらずとも天運を遂行すると思います。そして三つ目は、相関する上記二つにまたがる「祈り」です。シックスセンスさながらオールドでも最後に秘密が明かされますが、謀略とは、太陽光を恐れ、道連れを求めて健全な血を奪う吸血鬼のようなもの。願わくは、日本でのみこの秋に始まる「医療として許されてしまった行為」に関して、皆が最善を選ばんことを。そしてあの戦後に「宇宙が悪意を逆利用して未来の守護に変えた法」が、守られんことを。

 


写真・文/おひさまファームズ

ヒデキ

サンフランシスコ生まれ。東京育ち。ホノルル在住。広告代理店、旅行代理店、豪州クィーンズランド州政府、ハワイ州政府農務省、イギリスの経営大学院、ハワイの大手銀行勤務を経て独立。コンサルティング、不動産、米国農務省統計局の調査員の仕事の傍ら農業に従事。著書に「小さな会社でもできる海外取引」「グローバル職人になろう!」「漂流アロハ」などがある。

ユキ

絵と音楽と物語の創作家、宇宙の神秘を読む夢想家。米国の大学を卒業後、神授的な創作の仕事に長く携わる。芸術分野の他、神秘哲学、占星術、数秘術、各種卜術、古代史、神話学、宗教学、図像学、色彩学などに明るく、食や代替療法も探究。タロットチャンネル「雪猫座 Hawaii」をYouTubeにて開始中。

HP: www.ohisamafarms.com

この記事がよかったらシェアしてください

latest issue

veggy 最新号

SNS

veggy SNS

Related posts

最新の投稿