写真と香りで世界を旅する【世界遺産イビサ島+マヨルカ島 ママのひとり旅編】

コロナ後の世界を廻り、出逢った新しい世界の体感情報の後編。5回目はスペインの2つの楽園、イビサ島とマヨルカ島からお届けします。

 

veggy読者のみなさま、こんにちは。

2021年夏から、約2年の間、ひとり旅を続けるHappierアキコです。

 

旅を始めて2年が経過し、“リモートファミリー”も継続中です。ティーンネージャーの子供たちを夫に託し、旅の1年目は日本のユニークな“コミュニティー”を、旅の2年目はスターアライアンスの“世界一周券”でアジア〜モルディブ・イスタンブールを経由し、欧州9カ国、更にメキシコのおしゃれリゾートTULUM(トゥルム)に数か月滞在し小さなリトリート拠点づくり。心も身体も健やかな“ホリスティック道”を探求しながら「旅」は現在も続いています。ここから3回に渡って、ヨーロッパでの発見とTULUMでの経験をレポートします。

 

★2022-2023年世界一周のルート(10か月)★

東京>①ホーチミン(ベトナム)>②プーケット(タイ)>③マレ(モルディブ)>④イスタンブール(トルコ)>⑤アテネ⑥ザキントス島(ギリシャ)>⑦ベルリン(ドイツ)>⑧アムステルダム(オランダ)>⑨ハンブルク(ドイツ)>⑩ストックホルム(スゥエーデン)>⑪ヘルシンキ(フィンランド)>⑫ダブリン(アイルランド)>⑬パリ(フランス)>⑭バルセロナ⑮イビサ島⑯マヨルカ島(スペイン)>⑰リスボン⑱カスカイス⑲ファティマ(ポルトガル)>⑳カンクン㉑トゥルム(メキシコ)>東京

 

 

1.バルセロナを経て世界遺産イビサ島へ、友との再会

私のひとり旅は北欧を経て、ヨーロッパを南下、雨がちだったダブリン(アイルランド)から晴天の続くスペイン・バルセロナへ。そこから更にLCCのRyan Airlineに乗り換えて約1時間、パーティーシーズンが終わった後の静かなイビサ島に向かう。

 左:飛行機でIbiza島の空港に着陸する直前、友との再会に胸が躍る。右:砂浜に残っていたIBIZの砂文字がなぜかハートにぐっと刺さりました

 

イビサ島を訪ねたのはその数か月前、メキシコの宿Mayan Monkeyで出逢い一緒にカンクン・トゥルムを旅したMonikaに再会するため。彼女とは旅先で知り合って短期間で意気投合、世界で起きている様々な問題を率直に話せる間柄となり、今度は彼女の自宅に泊めて頂きました。Monikaとの出逢いや固い友情が結ばれる経緯を聞いて驚いた友人もいたけど、率直で直感型のMonikaと私は、ケミストリー(化学反応)があり、魂が響き合い、信頼し合える関係を構築していたのでした。

 

チューリッヒ出身のMonikaはスポーツマンシップ溢れる女性。独語・西語、仏語、英語を操り逞しくやさしい。彼女のご家族と一緒に昼食・夕食を何度か囲み、リクエストで野菜カレーを作りました。Ibiza島の住宅地には米やルーなどが細かく揃うアジア食材店があって助かりました

 

2.イビサ島で瞑想+ダンス

イビサ島は世界的に有名なパーティープレイス。夏のシーズン中には若者たちが世界中から訪れ連夜パーティーをハシゴするのが通例ですが、10月中旬〜4月はシーズンオフで落ち着いた大人の雰囲気。超有名なPachaを含めほとんどのクラブはClosedでしたが、ちらほらオフシーズンイベントも。「FLOWダンスメディテーション」ではイビサミュージックに“瞑想”をミックスしたスタイル。ダンスをリードするのはヨガリトリートをイビサで主催するLindsay Jay、場所は毎週土曜日にヒッピーマーケットがおこなわれているSan CarlosのAkasha。日本の禅とはだいぶ異なるLindsayのオリジナリティーからの“瞑想”を体感し、いい意味で“瞑想とは”という既成概念を破壊してくれるユニークな経験でした。

 

イベントではそれぞれのフィーリングに合わせダンス+瞑想をEnjoy。Ibizaの有名クラブPachaのモチーフはサクランボ、洋服のPachaブランドやPachaホテルも展開している

 

3.イビサ島旧市街が美しすぎて、思い出すだけで泣けてくる

イビサ島はパーティーだけでなく、世界遺産としても知られる場所。美しい場所が島に点在しており、スペインらしくシーフードパエリャなど美食も美味しいワインも楽しめる。宝石のようなキラキラした景色を重ね、沢山感動したせいでしょうか。無意識に持ち続けていた過去や執着を思い出したり、それを新しい想いにUpdateしたり、滞在中様々な感情のデトックスが起こってました。ワイルド、でも自然と調和したやさしさを持つ美しい島イビサ。島に存在するひとつひとつが精巧かつ逞しく、感情表現豊かな時間の流れる思い出深い場所となりました。

 

イビサ島旧市街は世界遺産登録されている。島の西側にあるEs Vedraはバレアレス海を望む断崖絶壁の夕日スポット。ここで経験したことを一生忘れることはないでしょう。ビーチヨガの終わりに私がひいたオラクルカードは“奇跡を信じて”。振り返るとこの島で得た感覚それ自体が奇跡でした。

 

イビサで過ごした2週間、新しい場所を探索することと併せて私が体感したかったのは「ママがひとりで過ごす旅」。というのも、Monikaと私はメキシコで「ママである日常から離れ “私” として過ごす旅」をしている時に出逢ったから。私たちがトライしているように、より多くのママたちが日常と家族から一時期離れ、自分として、ママがひとりで旅しても寂しくない環境を世界中に作っていきたい! という想いを今回Monikaと共有しました。「非日常×暮らす」経験をママがすることは、結果、家族関係にもより良い影響がある気がしています。

 

ある夜はスゥエーデンからイビサ島に移住したママとのNight out

 

4.直感を信じてマヨルカ島へ

イビサからバルセロナに戻って周辺に滞在する予定を移動前日に変更、のんびり過ごせそうなマヨルカ島に行くことを決めました。長旅の予定はこんな風にあるタイミングで変わっていくけど、直感を信じてみることに。
マヨルカ滞在中、Monikaから紹介されたヨガ講師のAlexが主宰するローカル向けのヨガクラスに参加することが出来ました。彼女とも初対面と思えないほど打ち解け、近い将来マヨルカ島でヨガ+ヘルシーな食のリトリートをしよう、と約束し合いました。

 

マヨルカ島に住むAlex、ヨガの会場はレストランの2階

 

5.“希望” 偶然入ったお店でSayoさんと出逢う

Alexから聞いたSaint Jorge。ビーチ散歩で足が痛くなり偶然立ち寄った希望(Esperanza)という名の海辺のBar。Esperanzaには日本人女性Sayoさんが働いていました。彼女が日本人とは知らず、たどたどしいスペイン語でオーダーしていた私。すると彼女から「日本人ですか?」と聞かれ、一気に和む海外旅アルアル。オーダーしたバーガーが来た頃、ちょうど休憩時間になったSayoさんが「同席していいですか?」と聞いてくれたので食事をご一緒する流れに。初対面ながら、一緒に食事をしながら、なぜ彼女がいまマヨルカ島にいるのか、パートナーの半生についてOpenに話をしてくれて、私は自分の過去と重ね合わせてふと泣いてしまったのでした。これを契機にぐっと心の距離が縮まったSayoさん。Monikaと私のママのためのバケーション推進計画を話すと、ガリシア地方にある彼らの家も使ってくださいと言ってくれてミラクルを感じました。Sayoさんとの美しい出逢いに別れを告げた後、暫く心の内側がほっこり温かくて、きっと近いうちに彼女にまた逢いにマヨルカ島かガルシア地方を訪ねようと心に決めました。

 

 

6.パルマデマヨルカから日帰り旅いろいろ

市内ではカテドラルや数々の美しいビーチを訪ね、なかでもPlaya del Magoというビーチの美しく落ち着いたロケーションは印象的だった。スペインの街並みらしく、狭い路地のひとつひとつが愛しくて石畳を歩きまくる。街角のネオンサイン’Nothing is impossible(何も不可能なことはない)’にふと立ち止まり宇宙からの応援を感じてほっこり幸せ。街角にあったイタリアの雑貨屋さんでステキな帽子をゲット。

 

 

 

7.マヨルカ島で行くべきNo.1はデイア(Deia)

デイアはマヨルカ島西部の海岸沿いにある美しい村。マヨルカの都市パルマデマヨルカの中心部地下バス停からはバスで山を幾つか超えて1時間半ほど。アーティストタウンとして知られ、古くはショパンやミロ、現代のセレブリティーたちがこぞって訪ねる場所。人口の1/3は外国人、圧倒的に多いのはドイツ人。デュッセルドルフ空港から直行便が日に10便以上あり約2時間で地中海の宝石に辿り着くのが魅力のよう。暮らすように旅するヨーロッパ人に必要な環境・遺跡・美食のすべてがここにあります。

 

 

8.スペインの旅で見つけたグルテンフリーやべジ食材いろいろ

美食の街バルセロナでもべジタリアン向けメニューは普通にあって、大きいスーパーのオーガニックコーナーには大豆製品やグルテンフリー食品コーナーも。“べジ”の括りは同じですが、微妙に各国の文化を反映していて色々な国を訪ねベジ食材やオーガニック食品を探すのがとても楽しい。スペインでは大豆で作られたハム類が充実、また、グルテンフリーの小さなマドレーヌもありました。

 

 

 

番外編:スペインのホステル暮らし

2年以上旅して暮らしていてよく聞かれるのが宿のこと。初めての場所に行く際は事前に2日分だけ宿を予約し、残りの宿は現地到着後にリサーチしてBooking.comで予約。主にホステルを選んでいたのは、ひとり旅で人との会話での広がりが不足することを補うため。そして近い将来、子供たちが世界各地を旅する際に泊まり先の助言を可能にするためにバラエティあるエリアの選択をしていました。Booking.comメインにしたのは宿の予約の重複を避ける為、旅路で唯一、トルコではBooking.comは国家による検閲のためアクセス不能でしたが、その他の国では宿泊先管理のためにだいたいBooking.comを利用。バルセロナでは2か所に宿泊①ZERO ②Generator(欧州各地にあるチェーン)、マヨルカ島ではEl Josemari Youth Hostel に宿泊、ここの個室の作りがこれまで泊ったホステルのなかでもダントツに快適でとても参考になりました。

 

     

最終回の次回は、おしゃれカリブ海リゾート メキシコTulumでの人生レッスン旅をお届します。

 


写真・文/Happier akiko有輝子

2013年より、ヘルシーな食を通してより良い暮らしを目指すHappierプロジェクトを始動。2014年からカリフォルニア州を拠点に2021年夏から、旅をしながらの暮らしにシフト。暮らしのなかに“ひと息”つく時間を提供する「禅ブレンドシアバター」を禅僧と開発・販売する一方で、様々な方法で日本古来の食の叡智をベースとしたヘルシー・シンプルな暮らしを提案している。2児の母+夫は日本人。

Website:https://www.happiergifts.com

Instagram:@happiersheabutter

 

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