ハワイの夫婦「おひさまファームズ」徒然日記 Vol. 3

アロハ!ハワイの夫婦「おひさまファームズ」代表のヒデキこと山根英樹です。前半は私の記事、後半は妻ユキの記事になります。今回はハワイのオーガニック市場についてお伝えしたいと思います。

 

アメリカ連邦農務省農業統計局の発表によると、アメリカ国内では2021年に農家や畜産農家が販売したオーガニック製品の売上は112億ドルに達したそうです。これは2019年の99億ドルから13%の増加となります。その販売額の54%(61億ドル)は青果物や穀物、46%(51億ドル)は畜産物です。

 

オーガニック認証を受けた農家数が一番多い州はウィスコンシン州(1,455戸)、ニューヨーク州(1,407戸)、ペンシルバニア州(1,125戸)です。ハワイ州は144戸で面積は3,117エーカーとなっています。これは州内の農家総数7,300戸、総面積1,100,000エーカーに対してそれぞれ2%弱、0.3%弱となっており伸び代はあると考えられます。ハワイ州のオーガニック農家による販売額は$17,497,000(2022年調査)となっています。

https://www.nass.usda.gov/Publications/Highlights/2022/2022_Organic_Highlights.pdf

 

ハワイにはオーガニック商品を積極的に販売する、いわゆるナチュラル系と言われるスーパーマーケット・チェーンが3つと単独店が1つあります。オアフ島・マウイ島に4店舗ある全米チェーンのWhole Foods Market、同じくオアフ島・マウイ島に6店舗ある地元系チェーンのDown to Earth、ハワイ島に3店舗ある地元系チェーンのIsland Naturals Market & Deli、オアフ島ホノルルにある単独スーパーのKokua Marketです。

 

Whole Foods Market Kahala店

 

Down to Earth Kakaako店

 

大手スーパーでもオーガニック商品は販売されており、オーガニック製品に対する需要があることが窺えます。私感ですが特に地元ハワイ産のオーガニック製品が人気です。地元の自然を愛するハワイの人たちのライフスタイルとマッチしているのかもしれません。

 

しかしアメリカ本土と異なりトロピカルな気候のハワイには冬が来ないので病害虫のライフサイクルが絶え間なく続き、雑草も作物同様に早く育つのでオーガニック生産にとっては大きなハードルとなります。

 

病害虫のコントロールに関しては天敵を放ったり、スクリーンハウスといった設備で栽培を行ったり、雑草はウィードマットで防いだりします。しかしそのように防御をしても地を這ってやって来る害虫は防ぎきれません。

 

大変な苦労を伴うオーガニック生産ですが、収穫物を食べた時の達成感や喜びは何にも変えられません。

次号に続きます……、ここからは妻ユキの記事をお楽しみ下さい。

 

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夫ヒデキに引き続き、おひさまファームズのユキです。今回、ヒデキがオーガニック事情について書いていますが、私たちはファーマーズマーケットに出向いて野菜を購入するのも大好きです。そこで買える野菜は特にオーガニックというわけではなくとも、なんとなく良い雰囲気が漂う市場独特の魅惑効果があり(笑)、足を運ぶたびにいくつかの常備野菜を購入します。

 

常備野菜といっても、野菜は調理方法はもちろん切り方でも味が変わったりすることから、常に創作心をくすぐられます。前回の記事でお話しさせていただいた我が家の大根も、大根おろしにするととてつもなく辛いのですが、同じ部位でもパスタ状にすると甘い。そんな面白さから、先日はとある野菜をこんな風にカットしてみました。さて、これは一体何の野菜でしょう?

 

 

正解は、じゃがいもです!これを軽く炒めてトマトソースを和え、チーズをのせてオーブンで数分焼くとポテトグラタンの出来上がり。今回は通常のチーズを使いましたが、チーズなしでもヴィーガンチーズでも美味しいはずです。

 

大根とは違ってさすがにじゃがいもは生食は無理ですが、腹持ちが良く保管もきくので、南米など主食になっている国もたくさんありますね。芋類は量が必要な主食としても、そして副菜としても、時にはおやつにも、とろみづけにもなるという、これまた万能な野菜です。今の日本の小学生がどうなのかはわかりませんが、私が小学生だった頃は、学校の花壇で小さなじゃがいもをたくさん作る授業がありました。特に手をかけずとも育った覚えがありますが、土とスペースがあれば大量に作れる野菜の一つであることは間違いありません。

 

 

こんな風に野菜一つとってみても、今どうして食べ物が足りなくなるなどと宣伝されるのか、より多くの人が疑問に思うことができるなら、未来の状況も変わるかもしれません。しかし農に関する規制法などを調べれば、こういったことが相当な年月をかけて実行されてきたことに気づき、結果的には食糧事情を変えることがいかに難しいかを痛感することになります。ただ、そこから目を背けることは、やはり現実逃避でしかありません。

 

おひさまファームズでは神秘畑を耕す私ですが、その項目の一つに「占星術」があります。この3月、土星が水瓶座を離れて魚座に入座しましたが、簡単にいえば土星は「監査の星」です。その星座が司る分野を容赦なく掘り起こしていきます。そして魚座が司る分野に、その「現実逃避」があります。土星が前回魚座を通過した1996年以降、そこに長らく逃げ込んでいた事象は、これからの2年半~3年をかけて掘り起こされていくでしょう。つまり、誰にとっても現実逃避が難しくなる。だから今、そんな土星効果によって様々な危機感が煽られ始めているともいえますが、それによってピンチがチャンスに変わることは大いにあります。なぜなら土星は、逃げずに問題を直視することで、その問題を乗り越える力をもたらす星だからです。

 


おひさまファームズ

ヒデキ

サンフランシスコ生まれ。東京育ち。ホノルル在住。広告代理店、旅行代理店、豪州クィーンズランド州政府、ハワイ州政府農務省、イギリスの経営大学院、ハワイの大手銀行勤務を経て独立。コンサルティング、不動産、米国農務省統計局の調査員の仕事の傍ら農業に従事。著書に「小さな会社でもできる海外取引」「グローバル職人になろう!」「漂流アロハ」などがある。

ユキ

絵と音楽と物語の創作家、宇宙の神秘を読む夢想家。米国の大学を卒業後、神授的な創作の仕事に長く携わる。芸術分野の他、神秘哲学、占星術、数秘術、各種卜術、古代史、神話学、宗教学、図像学、色彩学などに明るく、食や代替療法も探究。「雪猫座 Hawaii」をYouTubeにて開始中。

 

HP: www.ohisamafarms.com

Instagram: @ohisama_farms

YouTube: @ohisamafarms

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