写真と香りで世界を旅する【イスタンブール・アテネ:ナチュラルビューティー編】

veggy読者のみなさま、こんにちは!

2021年夏から旅する暮らしを実践しているHappier akikoです。

ティーンネージャーの子供2人と夫の4人家族でカリフォルニアに住んでいますが、ママが世界を旅することで1年以上“リモートファミリー”を続けています。旅の最初の1年は日本をベースに全国のユニークなコミュニティーを訪ね歩いていました。機が熟し、2022年7月から世界一周券で世界を旅しながら“ホリスティック道”を探求中。

ベトナムからはじまり、タイ>モルディブ>イスタンブール>アテネ>ベルリン>アムステルダム>ストックホルムと辿り、これから暫く欧州に滞在。12月にはメキシコCANCUNから南下したホリスティックな街TULUM(トゥルム)へ向かいます。TULUMではホリスティックなリトリートツアーをスタートします!

 

◆アジア文化とヨーロッパ文化が交差するイスタンブール

 

1.巨大なイスタンブール新空港

モルディブを深夜便で離れ、観光に力を入れるイスタンブールの巨大空港に降り立つ。何年ものあいだ、ずっとここに戻ることを夢見てきたのは、大学最後の年に大事な友人と旅した思い出の地だから。ベネチアで偶然出逢った“彼女”と待ち合わせたのがイスタンブール。それから長い年月を経て訪ねたコロナ「後」は観光客でごった返していて、観光の目玉である「ブルーモスク」「アヤソフィア」は連日長い入場待ちの列。旧市街から新市街を望むシーンは文字通りここが“ヨーロッパとアジア文化の懸け橋”であることを象徴的に表しています。

 

写真:旧市街側から新市街に上る太陽を眺める/トルコの伝統的なお風呂ハマムは滞在中何度も通いました

 

イスタンブール3番目の空港は6本の滑走路を備える(羽田空港は4本)巨大空港。空港は24時間Openで眠らないショッピングモールのよう。トルコのお風呂文化である「ハマム」や「エアポートホテル」も備えています。ここから更に進化して2023年には年間2億人利用見込みの世界最大の空港となるらしい。

 

 

2.念願の再訪、観光のオススメ“地下宮殿”『The Basilica Cistern』

旧市街の観光スポットが集まるエリアに「地下宮殿」があります。ここは元々東ローマ帝国の大貯水槽であった場所で、柱が並ぶ宮殿のフロアに水が張られています。一角にはメデューサの首がごろんと転がり、他のアート作品も配置されたユニークな空間。ここは閉鎖された窓のない空間であり、光のインスタレーションが随時行われ、暗闇とライトの交差が体感できます。感性やインスピレーション重視の方にはぜひオススメしたい観光スポット。

 

写真:左から/地下宮殿のライティング、印象的なメデューサの首とお土産のマグカップ

 

3.猫と坂の街イスタンブールはシームレス社会>人工的とナチュラルが織り重なる場所

イスタンブールの街を歩いてみると気付くのは「野良猫が多い」こと。街の至る所に猫がいて、人間の暮らしとすっかり共存しているのがこの街らしいシームレスさ。街で出逢ったDenis君によると、誰しもこの街にお気に入りの猫がいて、学校や仕事の帰りに“お気に入り“を撫でてから帰宅する、というのがイスタンブールでの”日常“なんだとか。確かに、レストランに行くと座る椅子を先に猫が温めてくれていたリ、ホテルにチェックインするとぴょんと荷物にのってくる猫さんたち。追い払われることもなく、街角で余った食べ物をもらい、何不自由なく暮らしている。この猫たちのシームレスさを体感する時、ふとトルコが誇る先端の美容整形や性適合手術の話を思い出す。どんな“人”もどんな“猫”も受け入れる懐の広さがイスタンブール基準なのかもしれません。

  

写真:猫が街のあらゆる場所にいるイスタンブールの光景、街行くおじさん達が本気で可愛がっているのが胸にグッとくる/良い景色と引き換えにとにかく坂の多いイスタンブール/チャイと呼ばれるお茶があらゆる場面で登場、このガラス器の形状をみるだけで街の空気感を思い出します

 

4.イスタンブールのウェルネス・デトックス事情

観光地として人気が高いイスタンブールは、同時に美容整形のデスティネーションでもあります。街のあちこちで見かけるカジュアルに美容整形を促すポスターの数々。ボトックス注射やヒアルロン酸を含むあらゆる美容施術が割と手軽な価格で出来るのがこの街の現実的な側面。そんな“人工的”な中にもよく探すと自然でナチュラルなサービスを提供する高級ホテルや施設が幾つかあって、そのうちのひとつ、都市型リトリートVitalica Wellness(estEthica内)を訪ねてきました。イスタンブールの旧市街を対岸から眺める高級レジデントMacka Residencesのビルの中に、閑静な住宅エリアは最寄りのTaksim駅やKabatas港から山に向かってかなりの坂道を上ります。それもそのはず、山の上からのイスタンブール旧市街を望む景色は息をのむ美しさで、絵葉書のような景色を楽しめるロケーション。

 

写真:左から/Macka Residencesのインテリアは全室アルマーニ仕様/この1階部分にあるVitalica Wellness待合室の光景

 

Vitalica Wellnessはビルの1フロアに幾つもの個室を備え、あらゆる美容のお悩みに対応しています。待合室ではトルコのローカルの老夫婦や家族、親子など色んな年代の組み合わせが訪ねているのを見かけます。ここでは肉体的なデトックスメニューの他、身体に優しい食事やドリンク付のデイユース滞在型プログラムも提供されていて、朝から夜まで終日滞在することができるるのです(宿泊は不可/食事付メニューもあるもののまだオススメ出来るレベルではない)。連載第1回目でご紹介したプーケット島同様、ここでも「腸クレンジング」を試してみました。これは腸に直接ぬるま湯を入れて溜まっている毒素などを除去する施術。ここVacilica Wellnessでは淡水のみ提供、施術価格は約35ユーロ(約5000円)と手ごろな範囲(日本では2-3万円する内容)。イスタンブール観光の途中で半日、身体を労わるデトックスメニューをここで体験してみるのもおススメです。

 

写真上の左から:Angel of waterと名付けられた腸クレンジング機械/オゾンサウナは30分間で汗びっしょり

下の左:機械を使ったリンパドレナージュ/デトックスドリンクや食事を提供するキッチンも併設

 

5.イスタンブールの食事事情とグルテンフリー

約2週間滞在したイスタンブールで食べた食事は全体として、野菜がフレッシュで美味しい。サラダにオリーブオイルと塩コショウをするスタイルなので調味料の調整が効くのが菜食の方にも嬉しいところ。イスタンブールの朝食定番であるメネメン(Menemen)は、トマトベースの野菜煮込みに卵を入れてかき混ぜる料理。卵を抜いてもらうとビーガンとして成り立ちます。

 

 

グルテンフリーのカフェGuru Modaはイスタンブール対岸のKadikoyエリアの街中で発見。小ぶりな3-4席のカフェですがひっきりなしにヘルスコンシャスらしいお客さんが来て回転率が高い。こちらではお店で勧められたピスタチオケーキは、濃厚でクリーミーながらさらっと口の中で溶けていく感覚はグルフリ・ビーガンならでは(トルコは世界4位のピスタチオ産地)。また、新しくグルテンフリーを扱うストアやカフェもありましたが、トルコのグルフリ事情はまだ始まったばかり。今後の注目と需要の伸びを期待しているとお店のオーナーさんが語ってくれました。

 

 

ヘルシーオプションが増えてきている、とはいえ、基本のトルコ料理は「肉」中心。野菜の副菜の選択肢もあるのでオーダーの際にお肉を抜いてもらうことが多かったのですが、デリのように作ってある食事を選ぶタイプのレストランが旅行者には断然ラクなチョイス。

道端ではイスタンブールの手軽なおやつとしてとても人気のクリ屋さん/トウモロコシ屋さんの姿も。また、日本のようにお茶をお出しする文化があって、男性がお茶を店々に配るシーンをよく見かけました。

 

 

◆街中が歴史の教科書のようなアテネ

 

ギリシャ情報1:アテネ郊外のリフレッシュ施設『Lake Vouliagmeni』

 

 

歴史的建造物が街中に宝石箱の中の宝石のように散在するアテネ。そこからビーチに向かって車で40分程南下すると、ローカルにも人気のデイユース休養施設があります。料金を支払い入場すると目の前には湖で泳ぐ人たちの姿が。その他、ジムも整備されていて、夏にはホリスティックマッサージを受けることも可能。旅路の途中で疲れた身体を休めるもよし、筋トレでカラダを活性化させるのもよし。それぞれの楽しみ方で過ごした後は、通りの向こう側に広がる碧いエーゲ海を眺めながらのんびり過ごすのもきっとお気に召すはず。

www.lakevouliagmeni.gr

 

ギリシャ情報2:素材厳選、肌にやさしい石鹸『The Olive Sense』

 

 

イスタンブールを離れて向かったギリシャの首都アテネ市内では、私が製造販売するシアバター www.Happiergifts.com からのご縁が繋がって、最良の素材を集めて作る美しい石鹸工房The Olive Senseさんを訪ねました。モザイクがユニークでインパクトがあるこちらの石鹸は、洗いあがりの良さはもちろん、作っているヴァシリスさんご夫妻のお人柄とパッション、そしてエンジニアバックグラウンドを感じる緻密なデザインに心惹かれています。

日本での購入サイト:http://ionia.shop26.makeshop.jp/shopbrand/all_items/

The Olive Senseサイト:Natural Handmade Extra Virgin Olive Oil Soap and Cosmetics – theOliveSense

 

ギリシャ情報3:「オレガノ味」とクセになるピスタチオミルク

ギリシャのハーブといえばオレガノ! 何でもオレガノ味になっちゃうのがギリシャ。ポテトチップスも軒並みオレガノ味。そして、初めて見て試したピスタチオミルクは最初薄く滑らかな“タネ”感があったけど、慣れるとピスタチオの甘みを感じられて飲み物としてなかなか美味しかったです。そしてピスタチオアイスクリームは意外とあっさりした味覚ながらミルク感たっぷりで満腹感がありました。

 


写真・文/Happier akiko有輝子

2013年より、ヘルシーな食を通してより良い暮らしを目指すHappierプロジェクトを始動。2014年からカリフォルニア州を拠点に2021年夏から、旅をしながらの暮らしにシフト。暮らしのなかに“ひと息”つく時間を提供する「禅ブレンドシアバター」を禅僧と開発・販売する一方で、様々な方法で日本古来の食の叡智をベースとしたヘルシー・シンプルな暮らしを提案している。2児の母+夫は日本人。

Website:https://www.happiergifts.com

Instagram:@happiersheabutter

 

 

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