写真と香りで世界を旅する【タイ:プーケット島でDETOXリトリート滞在編】

 

veggy読者のみなさま、初めまして! 2021年夏から旅する暮らしを実践しているHappier akikoです。コロナ後の世界を廻り、出逢ったヘルシー情報をこれから3回に渡ってお届けします!

 

私はティーンの子供2人と夫の4人家族でカリフォルニアに住んでいますが、ママが世界を旅することで1年以上“リモートファミリー”を続けています。旅の最初の1年は日本をベースに全国のユニークなコミュニティを訪ね歩いていました。機が熟し、今年7月から世界一周しながら“ホリスティック道”を探求中です。

ベトナムからはじまり、タイ>モルディブ>イスタンブール>アテネ>ベルリン>アムステルダム>ストックホルムと辿り、これから暫く欧州に滞在、11月にはメキシコCANCUNから南下したヘルシーな街TULUM(トゥルム)へ向かいます。TULUMではホリスティックなリトリートをスタートする予定。

 

7月末に成田からベトナム・ホーチミンに出発した後、8月初旬にVietJetでタイのサムイ島に到着しました。楽園にワクワクしましたが、到着から2日間どしゃ降りの雨が続きました。

 

 

雨の降る日は自動的にゆっくり過ごすモードになれるのでそれも好き。とはいえ、せっかく来たサムイ島。雨だしさてどうしようかと思っていたところ、ふと・急に・今までもずっと気になってきた『ホリスティック』という言葉が頭をよぎり、Webサーチを開始すると『Amity Wellness』というリトリートを突如発見!

そこから速攻で問い合わせをするとすぐ返信があり「たまたま明日から1部屋空いているよ」ということでこれは良い兆し。リトリートはプログラム参加費が滞在に加算される為、コスト面で一瞬迷ったものの、検討は軽くに留め、ここはスムーズな流れと直感を優先して、Amity Wellnessでどんな体験が出来るのかという好奇心から数日間のデトックスコースに参加してみることにしました。

 

1.Overview リトリートの概要

Amity Wellnessセンターは割とこじんまりとした構成で、デトックスに必要な施設がシンプルに無駄なく配置されている。アットホームで、顔を覚えられる規模で、場所に馴染むのも早い。

 

 

プールを囲んで2階建てのセンター1階にはキッチン・スタジオ・マッサージルーム、客室が配置されています。プーケット国際空港からは車で40分程南下した、ビーチにほど近いロケーション。Nai Harn BeachやRawai Beachにも10分程の距離にあります。

 

2.Foods at Amity リトリートでの食事

Amityのリトリートメニューでは、食事を「する」ローフードコースや、食事を「しない」ファスティング(断食)コース、ジュースだけを飲む「ジュースクレンズ」など、その人の状態と希望で選択可能。

 

カリフラワーライスカレー風味と超絶美味しいパッションフルーツのドレッシング

 

自身で自由に選択できて、センターからも「Force to(〜させる)」はない。

そしてコースの途中で変更も可能、という柔軟性がここのここち良さの大切なポイント。

 

Centerに到着後、Program ManagerのPalidaが今回滞在するお部屋で日々のプログラムや進行を個別に説明してくれるので安心してスタートできました

 

私はだいぶ長く旅を続けているため、外食がほとんど。なかなかフレッシュな生野菜が食べられる環境にないのでAmityでは迷わず「食べるデトックス」を選択。今回、初めて本格的なローフード生活を送りました。プログラムの1つ、ロークッキング講座では作り方を学び、自宅に戻ってからもヘルシーな暮らしが続けられるように教えてくれます。私のように旅して歩く人は陰陽五行においては“陽性”のため、火を加えないローフードがフィットする感覚がありました。

毎日の食事やジュースを作るAmity Cookingチームの2人の女性のセンスに脱帽。美味しくて美しいローフードもAmityの素晴らしいところです。参加者の大部分はオーストラリア人の単身・またはカップルで、9割以上の方がファスティング(断食)を選択していました。

 

3.Program at Amity デトックスプログラムの内容


Amity Wellnessのプログラムの基本は毎日3つのアクティビティで構成されています。

① ポッド温熱療法30分

② 全身マッサージ1時間

③ 腸クレンジング1時間

さらにOptionとして、朝7:15からのヨガ / 12:30-14:30のビーチ散歩 / 16:00には各種講座(CookingやHealing、ムエタイなど) / 18:00-19:00のビーチ散歩または18:00-20:00のサウナ(氷風呂付!)も選べます。

参加してもしなくてもOKな自由さがあって、なんだかとってもリラックスできる環境。

 

写真はムエタイ体験の様子

 

デトックスプログラムの3つのアクティビティは以下のような内容になっています。

Pod for 30 min (ポッド温熱療法) 30分

Podと呼ばれる、顔以外の全身を温める機械。ベッドに寝て、茶色い筒を肩までかぶせ、毎日30分温めます。その間、鼻から酸素を取り入れ汗をかくデトックス。私は汗をかきにくい体質なので初日も2日目も汗をかかなかったのですが、3日目からは顔から汗が噴き出す程! 確実に身体の変化を感じました。

 

Body massage (全身マッサージ)1時間

伝統的なタイマッサージ、またはオイルマッサージの選択肢があり、メインはタイマッサージ。これは本当に至福の時間……手の持つチカラと自分に与える休息の重要性を感じます。

 

Colon Cleanse(腸クレンジング)1時間

このセンターの目玉である腸クレンジング。

私にとっては人生初の腸クレンジングでもありました。最初の10分は“痛み”ではなく、むしろ施術と自身のギャップに驚き、実際涙が出ましたが、その後状況に慣れてくると、内からきれいになっていく感覚があり、気持ちがすっと切り替わりました。そして、「からだって宇宙だなー」というのが正直な感想でした。

腸クレンジングの仕組みはとても簡単、腸に体温程度に温められた温水を管を通して直接入れ、腸の内部を満たし、水圧で腸の内部にこびりついたあらゆるものを取り除くというもの。

Amityでは最初にスタッフからやり方のインストラクションを受けて、その後自分自身でセットアップします(結構単純な仕組みなのでストレス一切なし)。ですので“人目”を気にすることなくリラックスしながらデトックス。

温水の出るポットと管。温めた浄水か、他4種類の温水メニューから選択できます

 

初日の腸クレンジングは「温水」からスタート。

翌2日目から5日目はAmityで一番ポピュラーな「コーヒー」「ガーリック」を2回ずつ選択しました。特に「ガーリック洗浄」は即効性があって、腸内のバクテリアなどを死滅させる効果があります。私はお腹が痛くなって途中止めて休憩したこともあるほど強烈な効果を感じました。「ガーリック」×2日間の後は「コーヒー洗浄」×2日間を選択し、最終日は「温水のみ」で流しきるというメソッド。連続21日まで洗浄可能だそうです。

 

4.Optional program オプショナルプログラム

Amityの良いところは「自身で決めてOK」なこと。

これは時にワガママになってしまうこともあるし、デトックスの進行の邪魔になることもあるかもしれませんが、この「自由度」が私が一番Amity Wellnessでの美点を感じた部分でした(真面目なタイプの方にはスケジュールが「ある」のに「ない」感覚で、最初ちょっと過ごし方に戸惑ってしまうかもしれません)。

今回は初めてのAmity滞在なので、好奇心に従って、ほぼ全てのスケジュールに参加してみました。他の参加者のみなさんはフルファスト(完全断食)を選択していることもあって、緩やかに、プールサイドでのんびりしたり、お部屋でくつろいでました。またリモートワークをしているオーストラリア人のエンジニア・20代男性もいました。

 

朝:Beach walk(ビーチ散歩)>Yoga(ヨガ)>Meeting(ミーティング)>Breakfast(朝食)

早朝、ヨガ前に徒歩10分のビーチへ。朝日を浴びてのビーチ散歩はサイコーに気持ちいい!

ヨガプログラムはOptionalなので2〜5人程が参加。陰ヨガからストレッチヨガまで日替わり。私が一番気に入ったのは『リンパセティックヨガ』、Yoga TeacherのKimのリードにより、壁に沿って足を上げて体を丁寧に伸ばしていくと、自力でここまでリラックスできるのかというほどリンパの滞りが解消するのが感じられて驚き。Amityのデトックスプログラムと組み合わせると、Yogaも普段より更に深い効果を感じます。腸セラピーを毎日続けていると、身体の中からデトックスが加速し、面白いことに身体も柔らかくなってくる。腸がすっきりすると腰の可動率があがることも実感しました。

 

 

朝のヨガ後は、プログラム参加者+Program Managerのチェックインタイム(今日の調子はどうかの確認、血圧測定)と1日のスケジュール確認を行います。

はじめの数分間は、ターメリックやカシューミルクなどのデトックスドリンクと一緒にリラックス。たまにオラクルカードを引いたり、たまに瞑想をしたり、ゆるりとこころをほぐす時間。

 

 

他のプログラム参加者と一緒になるタイミングが日に3-4回あって、言葉をかけあうきっかけがあるのもAmityの素晴らしいところ。タイは微笑みの国というけれど、いつも微笑みを絶やさないスタッフの方々がいるお蔭で、ひとりで参加していた私も安心して自分の心身デトックスを実践できました。

 

◆4pm 午後4時:Lecture time レクチャータイム

「腸クレンジングがどう働くか」や食べ物の制限や腸クレンジングで促進される身体のデトックスやこころのデトックスについてなどの「座学」、「ムエタイ(タイのボクシング)」や「ヒーリング」「クッキング」など実践的な内容がバランスよく組み合わされている

ちなみにここのデトックスローフードメニュー(加熱しない)はレシピが公開されていて、デジタルLibraryで閲覧可能となっています。

 

 

◆Weekend activity:Beach Walk OR Night Market(ビーチ散歩・ナイトマーケット)>Herbal sauna(ハーブサウナ)

夜のお散歩はCenterから車で10分のビーチへ、バンに乗り込んで暮れていく街並みを眺めながら移動。7pmにCenterに戻った後は水着に着替えハーブミストのサウナに直行。週に3日、これに更にプラスして「氷のお風呂」があります。サウナで温め、氷で冷やす、を連続することで血液循環を高めるデトックス。

 

Amity Wellnessでいただいた食事の一例

 

5.リトリート滞在の結果

Amityに到着した後すぐに体重やウェスト、腕まわりなどを計測し、最終日にもう一度計測した結果がメールされてきました。

合計8日間の滞在での結果は……

*体重1.5㎏減

*ウェスト1.5㎝減

*ヒップ2㎝減

私の場合はローフードを3食「食べる」ことを選択したので、数値的には少ないのかもしれませんが、感覚的には今までと違う体内からの「軽さ」があり、顔色も若干明るくなった気がしました。

心的な変化は、元々割と細かいことを気にするところがあり、滞在中もそこがクローズアップされる場面もあったのですが、そこに「気付き>違和感を伝えることで解放」というプロセスがありました。この個人的な心のプロセスすら受け止めてくれたProgram ManagerのPalidaとYuiにとてもお世話になりました。

滞在全体で感じたこと、それはAmityにはたくさんの優しくて温かい💗があったこと。リピーターが多いのにも納得です。毎年プログラムに参加している人が1/3くらいいて、私もリピート間違いなし! 次は友人たちと一緒にAmity Wellness Centerで、デトックスリトリートをしたいと妄想しています。


写真・文/Happier akiko有輝子

2013年より、ヘルシーな食を通してより良い暮らしを目指すHappierプロジェクトを始動。2014年からカリフォルニア州を拠点に2021年夏から、旅をしながらの暮らしにシフト。暮らしのなかに”ひと息”つく時間を提供する「禅ブレンドシアバター」を禅僧と開発・販売する一方で、様々な方法で日本古来の食の叡智をベースとしたヘルシー・シンプルな暮らしを提案している。2児の母+夫は日本人。

Website:https://www.happiergifts.com

Instagram:@happiersheabutter

 

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