こんにちは、ドイツ・ベルリン在住のイラストレーター、KiKiです◎
最近のベルリンの気温は1桁だったり、時々マイナスだったり。とっても寒い冬がやってきました。日本も毎日寒い日が続いていると思いますが、みなさん風邪などはひいていませんか?私は早速、11月末に風邪をこじらせ熱を出してしまっていました。。
ところで、みなさんは風邪をひいたとき、どうしていますか?ドラッグストアで購入できる市販の薬を飲みますか?熱が出たら、とにかく病院に行って点滴を打ってもらって気合いで治していたりしませんか?…実は、これは子供の頃の私のお話です。苦い薬が嫌で、飲んだふりをして隠したり、点滴も血管が出にくい方なので失敗されることも多く、、嫌な思い出がいっぱいです。苦笑
ベルリンに引っ越してきた4年前。最初の1年目はドイツ人ホストファミリーと一緒に暮らしていました。そこで初めて風邪をひいてしまった冬。
当時ドイツ語もろくに話せなかった私は、薬局はどこだろう?どうしたらいいのだろうとオロオロしていると、ホストママが『風邪をひいたの?とにかくお茶を入れるから、それを飲んでぐっすり寝なきゃ』と、あったかいハーブティーを入れてくれたのです。
はじめは、『お茶かあ…体はあったまるだろうけど、薬飲まなきゃ治らないよなあ。。』と思っていたのですが、ホストママが棚から出してくれたハーブティーのパッケージに『Erkältungs tee (風邪のお茶)』の文字が!
そう、ドイツでは風邪をひいたらまず薬を飲むよりもハーブティーを飲んで『自然治癒力』で、ゆっくり治していくことが一般的なのです。
その日は入れてもらったハーブティーを飲んで、暖かい湯たんぽを抱えて、ぐっすり眠りました。それを2、3日繰り返すと、風邪はすっかり治ってしまいました。そのときに、風邪は薬を飲まなくても治るもの、そしてその方が気分もなんだか優しい気持ちになれるということを学びました。
それ以来、私は風邪をひいても薬を飲まず、こちらのドラックストアに売っているハーブティーを飲むようにしています。
今回は、そんな体に優しい味方のハーブティーたちをご紹介したいと思います◎
ドイツのドラッグストアに並ぶ、様々な用途のハーブティーたち
風邪のために調合されたものをはじめ、様々な症状のためのものが、こちらのドラックストアでは沢山並んでいます。この種類と量を見ていただければ、どれだけハーブティーが身近な存在か伝わるかなと思います。
『Erkältungs tee (風邪のお茶)』のように、効能がわかりやすい名前のハーブティーから、使用されているハーブの名前がそのまま書かれたお茶もあります。何か健康面で困っていることがある場合、店員さんに尋ねれば、丁寧にどのハーブティーがいいか教えてくれますよ◎
ここで個人的にオススメのハーブティーを3つ、紹介したいと思います。
風邪をひいたら飲むハーブティー『Erkältungs tee』
成分は、柳の樹皮とシナノキの花。
風邪、特に頭痛を伴う発熱に。柳の樹皮が解熱・抗炎症・鎮痛効果があり、シナノキの花は主に発汗を促すそうです。
1日5回、温かくて新鮮なうちに飲みます◎
胃が痛いときに、飲むハーブティー『Fenchel Tee』
ベルリンにお引越ししてから、だいぶ頻度は少なくなりましたが、私は小さい頃から神経系の胃痛持ち。胃薬が手放せませんでした。
『胃痛には、これがいいよ』とホストママが教えてくれたのは、『Fenchel Tee』。日本語では『ウイキョウ』というみたいです。
効能は、神経性胃炎とドンピシャ。そして、女性にはとても嬉しい生理痛を和らげてくれる効果もあるそうです。ちょっと甘い優しい味です。今は胃薬の代わりにこちらのハーブティーを常備しています。安心のBIO(オーガニック)マーク。
子供が寝る前に飲むハーブティー『Gute Nacht Tee』
こちらは私は飲んでいないのですが、ホームステイしていた時に子供達が寝る前の”楽しみ”として飲んでいたハーブティーです。『Gute Nacht Tee』は、そのまま『おやすみなさいのお茶』の意味です。
成分は、メリッサ・ラベンダー・オレンジの花。
ぐっすり子供たちが眠れるように、優しいハーブが配合されています。
安心のBIO、ヴィーガン、グルテンフリー。12ヶ月からのお子様が飲むことができます◎
まとめ
いかがでしたでしょうか。日本でも、このようなハーブティーを気軽に購入できるような環境が整えばいいのにな、と願うばかりです。
もし風邪をひいて、近くにハーブティーを買えるようなお店がない場合は、ぜひ生姜とレモンを切って、温かいお湯の入ったティーポットに入れて20分待ったものを、蜂蜜と混ぜて飲んでみてください。(ドイツ人の同居人が教えてくれたレシピです)私の今年の風邪は、それで治しました。
もちろん症状がひどい場合は病院へ行かれることをオススメしますが、軽い風邪の場合は簡単に薬に頼らず、自然と自分の治癒力に頼ることをはじめてみて欲しいです。きっと、体の優しい変化に気づくはずです。
西伊豆の小さな美しい村出身。京都造形芸術大学キャラクターデザイン学科卒業後、同大学マンガ学科研究室にて副手として3年間勤務。その後フリーランスに。2016年夏よりベルリンに移住。例えば、私のように小さな集落で暮らしている子が旅立つ時期を迎えたとき、『世界はこんなにも広くて、こんなにも選択肢があるんだ』と気付けるようなものを残していけたら、最高だなと想いながら絵と文章をかいています。
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