廃棄食品レスキュースーパー『SIRPLUS』、ベルリンに4店舗目をオープン!

こんにちは、ベルリン在住イラストレーターのKiKiです。

みなさん昨年の夏に、ご紹介したちょっと待って、まだそれ食べられます!ベルリンの食品レスキュースーパー『SIRPLUS』を覚えていらっしゃいますでしょうか?

簡単なおさらい:食品レスキュースーパー『SIRPLUS』とは?

毎日大量に廃棄処分されてしまう”まだ食べられる”食品たちを救うために立ち上がった社会的なスタートアップです。

大手スーパーでは、厳しい食品検査をしているため、賞味期限切れの食品の他にも、規格外の野菜、パッケージに傷がついてしまった訳あり食品なども、やむを得ず廃棄処分に回すことになります。

そんなまだ食べられるのに、廃棄処分として認定されてしまった食品たちをSIRPLUSは大救出!実際の価格よりも大幅に安い値段で提供し、廃棄されてしまう食品を減らす活動をしているのです。

そんなSIRPLUSは多くの大手スーパーとパートナー契約を結び、たくさんの優しいスタッフたちに囲まれて、どんどん大きくなっていきました。そして今月の1月3日に4店舗目をオープン!

そして昨年、veggyさんを通して取材させて頂いたご縁で今月14日に行われたキックオフパーティーにご招待頂きました。とても嬉しいご縁です。今回はそのキックオフパーティーの様子と新店舗についてご紹介いたします◎

4店舗目はベルリンの主要駅の1つであるOstbahnhof駅構内!

ベルリンにはすでにSteglitz・Friedrichshain・Neuköllnに3店舗オープンされていますが、4店舗目はとてもアクセスしやすい主要駅の1つであるOstbahnhof駅構内。

ドイツでは通常日曜日スーパーがおやすみなのですが、駅構内という場所もあってか、午前8時から午後8時まで、毎日営業しているそう!

創立者の1人であるRaphael Fellmer氏は、一緒に働いている仲間たちを一人一人丁寧に紹介してくださいました。SIRPLUSのこの大きな成長は、事業自体のアイディアが素晴らしいというのも、もちろんありますが、Raphael氏の人柄がとても素敵すぎるからこその発展なのだなと、お話を聞いて深く感じました。

新しい取り組み”surplusオリジナル商品”とは?

店内を見渡して気になっていた、sirplusオリジナルパッケージの食品たち。

その商品開発の経緯も、お話して下さいました。

今までsirplusは多くの廃棄食材たちを救ってきました。しかし沢山の野菜や果物たちを救っても、彼らには”鮮度”という期限があります。

そこでもっと多くの廃棄食材たちを救うために、野菜や果物たちは”鮮度”の期限が来る前に、独自のsirplus製品の材料として使用することで、彼らの延命を試みたのです。

それはジャムであったり、ジュースであったり。瓶詰めで、長期保存できる加工食品ばかりです。これにより、さらに多くの救出した食材たちが、さらに長くスーパーの棚に並び続けることができるようになりました。

その背景にあるストーリーを聞くと、この商品たちに愛着が湧いて、ほっこりした気持ちになりました◎

パーティーで配られたお料理は、もちろん救出したお野菜たちを使って。


使用されているのは、もちろんsirplusが救出したお野菜たちなのですが、規格外のことに関しては全く気にならないし、とってもみずみずしく光っていました。じゃがいものニョッキがモチモチしていて本当に美味しかったです…!

あとこのお料理、器まで美味しく頂けました!

この時、個人的に体調不良からベジタリアン生活1週間チャレンジをしていたのですが(普段は野菜多めの生活ですが、完全菜食は初めてでした)、素人の自炊菜食料理とプロの菜食料理は、味も満足感もぜんっぜん違うなあと、ただただ感動しました。。

ベジタリアン生活1週間チャレンジを終えて、体調もよくなったので完璧ではなくても、菜食メインの生活にシフトしていきたいと考えています。このお料理を食べて、もっと調理法や栄養のことも勉強しなくてはいけないなあと、改めて感じました。


『誰もが、ちょっとした癖を持っています

最後にみなさんにご紹介したいのが、パーティーで配られていたステッカーです。

デザインが可愛なと思い、手に取ったのですが、書かれていた文章が心にグッと刺ささりました。

『Ne Kleine macke hat doch Jeder』

ー誰もが、ちょっとした癖を持っています。

それは、規定外や賞味期限切れ、パッケージ破損などの”癖”で、まだ食べられるのに弾かれてしまった食べ物たちへの言葉なのかもしれませんが、これは食べ物たちだけじゃなくって、この地球上に生きるみんなも同じだなって、心にじ〜んときました…。

ちょっと癖があるからって、弾かれるのはおかしい。もしかしたら、とっても美味しい料理に生まれ変われる原石かもしれないし、何よりその”癖”こそが魅力的な部分だったりするものですよね。

みんな違って、みんな良い!2020年のスタートは、そんな大切なことをSirPlusさんに教えて頂きました◎ご招待頂き、ありがとうございました!またお買い物に行きます^^

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取材協力:SIRPLUS

HP : https://sirplus.de/

Instagram : https://www.instagram.com/sirplus.de/

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西伊豆の小さな美しい村出身。京都造形芸術大学キャラクターデザイン学科卒業後、同大学マンガ学科研究室にて副手として3年間勤務。その後フリーランスに。2016年夏よりベルリンに移住。例えば、私のように小さな集落で暮らしている子が旅立つ時期を迎えたとき、『世界はこんなにも広くて、こんなにも選択肢があるんだ』と気付けるようなものを残していけたら、最高だなと想いながら絵と文章をかいています。

Portfolio site : http://kiyonosaito.com/

instagram : https://www.instagram.com/kikiiiiiiy/


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