小倉マコのヘルスコンシャスライフ Vol.6

第6回 オーガニック・ファーマーから学ぶ野草の魅力 後半

 

こんにちは。カナダの首都オタワからマコです♩

6回シリーズのコラムもあっという間に最終回となりました。そもそもべジィマガジンは、周りに健康志向の友人が多いので、よく話題になってたのですが、まさかこの私がコラムを書かせてもらえるなんて、夢にも思っていませんでした。(でも、きっと一番驚いているのは、私より周りの友人の方だと思いますが・・・汗)読者の方々も、きっと日頃、環境や健康に気を使っている方が多いと思いますが、本コラムで少しでも新しい発見があってくれたなら、光栄です。今年はバンクーバーに引っ越しするので、私生活の方でバタバタしそうでうが、暇つぶしにでもインスタを覗いてもらえたら、めちゃくちゃ嬉しいです!趣味で描いた絵やカナダでのちょっとした日常をあげています。

 

そして今回も、引き続き私がオタワで一番好きな場所「ジャンビカン・オーガニック・ファーム」から、日本人ファーマー・渡辺久美子さんに野草の魅力についてお話を聞いてきました。珍しい野草をたくさん見せてもらいましたが、その中でも印象深かった松葉茶(こちらは野草というより木ですが……汗)と野草酵素についてご紹介したいと思います。

取材に応じてくれた渡辺久美子さん、オタワでオーガニックファームを運営している

松葉茶

ファーム敷地内の森に赤松や白松があるのをきっかけに、松葉茶を作り始めた久美子さん。特に赤松の葉はまろやかに仕上がるようで、新鮮な葉をブレンダーにかけて、こしたフレッシュジュースと、葉を鍋で煮たお茶の2種類をいただきました。正直なところ「松なんて飲んでいいのか?!」と怖かったのですが(笑)、なんと中国では昔から葉の薬効が認められ仙人食として知られており、韓国でもロッテ社からソレヌンと呼ばれる松の芽缶ジュースが発売されているようです。松の葉に含まれる成分(クロロフィル、ケルセチン、ビタミンA、C、K、ミネラル、テルペン精油など)が体内の免疫力をあげるようで、最近では、日本や北米でも注目のアイテムだとか。ただ即効性はないので、長期間摂取する必要があるようですね。私も早速作ってみましたが、ミントティーを飲んだ後ようなスッキリ感が今の時期にぴったりでした。

 

家で作ってみた松葉茶

 

野草酵素

次に見せてもらったのが野草酵素です。畑で取れたクローバーの花(シロツメクサやアカツメクサ)やたんぽぽ、またスギナやよもぎといった懐かしい野草がたくさん入っていましたよ。これをみて、子供の頃、アカツメクサの蜜をすったり、たんぽぽの茎で笛を作ったのを思い出しました。そんな野草を砂糖につけて10日ほど発酵させ、エキスを抽出するようです。野草酵素は久美子さんが今年になって始めたプロジェクトのようで、これまた面白いですね。

 

久美子さん作:たんぽぽ酵素と松葉ジュース

 

野草にも役割がある

今まで野草は雑草であって、不必要なもの思っていたのですが、野草を生活の一部に取り入れている久美子さんと話して、草や花を身近に感じていた幼年期を懐かしく思い出しました。「人間と自然との間に境界線を感じる社会だけに、自然の一部であることを忘れずに生きていきたいと思います。雑草とみなされる草にだって役割があり、土に還ると草の栄養が土に戻ります。花を植えることで、ファームに蜂や鳥がくるから、虫も増え、空気がきれいになるなど環境がよくなりますしね。野草、野菜、虫、動物と言ったいろんな生命が共存することで、自然が上手く循環しているんですよ。目の前にあるもの全てが自然からの贈り物だと思って生活しています」と久美子さんが話してくれました。

野草には野草で自然界での役割がある

人間は自然の一部

自然とのつながりを大切にして生きている久美子さん。そうすることで、心や体にエネルギーをもらい、同時にご自身のエネルギーも還しているとのこと。それは自然との対話を通して行われると言います。私も、森や海や自然が豊かなところに行くとすっかり癒されるように感じるのですが、無意識のうちに自然と対話していたのでしょうか。人間は自然の一部である。忙しさにかまけて忘れがちですが、目の前にある自然をもうちょっと意識して生活したら、また何か今まで見えなかったものが見えてきそうな気がしました。読者の皆さんは普段どうお過ごしですか?

 

http://jambican.ca/ja/about-us/ 久美子さんのファーム

 

  • 小倉マコ(ペンネーム)

兵庫県姫路市生まれ、カナダのオタワ在住。フリーランスライター(コミックエッセイの原作、P R、新聞記事、コラム)をしながら、アートスクールで絵の勉強もしています。主な著書『日本びいきのハーフっ子と里帰り』(イーストプレス)『姑は外国人』(角川書店)

 

インスタ @mako_artspace

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