『VEGGIE WORLD in Berlin 2019』レポート KiKi

『VEGGIE WORLD in Berlin 2019』レポート KiKi

3月半ばの週末、ベルリンでは大きなヴィーガンイベント『VEGGIE WORLD』が開催されました。

ベルリンはヨーロッパで最大の完全菜食主義者と完全菜食主義者のためのレストランを持っていて、ヨーロッパのビーガン首都とも考えられています。

レストランやカフェに入ると、ほとんどに『ヴィーガンメニュー』が用意されています。国際色豊かで、それぞれの個性を尊重するこの都市では、どんな宗教・どんな主義を持っていても、カラフルな友人たちと美味しい食事を囲んでおしゃべりすることができる環境が整っているのです。

そんな、常に注目されているヴィーガンカルチャーの中で、特に大きなイベント『VEGGIE WORLD』が開催されると聞き、お邪魔してきました。

今回はそのイベントレポートを送り致します。

『VEGGIE WORLD』とは?

「生肉を食べる人は、ビーガン料理がどんなすばらしい可能性を提供するかを知らないかもしれません。それこそまさに私たちのアプローチです。説得はしません、納得させてください。」

VeggieWorldは誰にとっても公平をテーマに、菜食主義者や菜食主義者に加えて、特に柔軟主義者や、定期的に肉を食べる人々を歓迎することを強調しています。

2011年、ドイツのウィスバーデンで21の出店者とともに、このイベントは始まりました。2017年以降はドイツで6カ所、その他のヨーロッパ諸国では​​10カ所で見本市が開催されています。

出典:https://veggieworld.de/standorte/

今年は12カ国、ドイツ国内では7カ所という大規模な展開を見せています。

開催される都市の特色に合わせて、企画も変わっているようです。他の開催場所も、とても気になりますが、今回はベルリンの様子をお届けします。

会場の様子は?

会場では見本市価格で、ビーガン料理と食材を購入することができます。

出店者のブースの前には、食品たちの試食コーナーがあり、多くの来場客たちが熱心に試食し、食品を吟味していました。

このイベントの最大の魅力は、来場者が食品を食べたときに、その食品について、その場にいる製造者に詳しくお話を聞くことができるところだと思います。

実際に話しかけてみると、原料および構成・健康への影響について、とても詳しく丁寧に教えてくれました。

出展ブースの他に、豊かで多様な支援プログラムも提供されています。支援プログラムでは、講義、料理ショー、ワークショップななどが企画されていました。

私が会場を訪れたとき、ステージではAlexander Flohr氏によるクッキングショーが行われているところでした。

出典:VeggieWorld Berlin 2019

彼は普段建設会社で働き、一日中石を運ぶなど、とてもエネルギーが必要な重労働の中で、菜食主義者として生活しています。

彼はかつて体重が135キロあり、健康の危険にさらされたことをきっかけに、自分と自分の家族のために、菜食主義者として生活するようになりました。すると、関節、心臓、血液の循環など、みるみると健康の状態に戻っていったそうです。

2人の子供の父でもあり、自分と、自分の家族のためにも菜食主義者としての生活をこれからも続けていくと熱く語っていました。

彼のyoutubeチャンネル『Hier kocht Alex』では、ヴィーガン料理とは思えないパワフルでヘビーなメニューの作り方を紹介しています。

以下の動画では、ドイツ料理『シュニッツェル(薄いトンカツのような料理)』のビーガンバーションを作っています。

お肉が使われていないことも全く気にならないほど、ボリューミーでとっても美味しそう!

会場でも、子供達と一緒によく料理をする話など、暖かい家族のお話を交えながら、とても美味しそうな料理を披露してくれていました。

そして、数あるブースの中で私が個人的に気になったのは、手作り石鹸の『Seifenmanufaktur』。以前、ポツダムを訪れた際に友人からプレゼントで頂いたことがあります。

香りがとても安らぐので、使わずに、お仕事の友としてデスクに大切に飾っています。

すべての製品は、植物性グリセリン、油、種子、乾燥ハーブ、花など、主に天然の成分で構成されています。彼らの想いや、高品質基準を満たす、小さな工場と共に一緒に製作しているのだそう。

ブースには、自然の香りが広がり、ここにいるだけで幸せな気分になりました。パッケージも、本当に可愛いものばかり。

どこのブースの前にも、人だかりで混み合っていました。会場の様子から、ビーガンカルチャーへの熱心さが伝わってきます。

そして会場で購入した料理を座って食べることができるカフェスペースでは、ピースフルな料理を囲んで、楽しそうに週末を過ごす人たちの笑顔と笑い声で溢れていました。

このイベントは、来年も開催されるそう。

人々の平和を願う心と共に常に進化していくビーガンカルチャーへ逢いに、足を運んでみたいと思います。

VEGGIE WORLD : https://veggieworld.de/


KiKi
西伊豆の小さな村出身。 2012年京都造形芸術大学キャラクターデザイン学科卒業後、同大学マンガ学科副手を3年間務めながら、フリーのイラストレーターとして活動開始。カラフルな色合いのイラストを得意とし、独自の世界観を描いている。2016年夏より、『オペア留学制度』を利用してドイツ・ベルリンに移住。2018年夏、アーティストvisaを取得。引き続きベルリンを拠点にイラストレーターと、自身の経験や海外の情報などを発信するライターとしても活動している。

ポートフォリオサイト : http://kiyonosaito.com/ Instagram : @kikiiiiiiy

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