味にクセのない玄米はそのままごはんとしていただくのはもちろん、アレンジを加えても美味しくいただけます。おもてなしや毎日のおかずに大活躍する、玄米のアレンジレシピをご紹介します。
できたてはもちろん、冷蔵庫で一晩ほど寝かせると
味が染みて鶏の皮のような食感に!
お酒のおつまみにもぴったり。
玄米さつま揚げ
材料(2人分)
[A]
*玄米ごはん…お茶碗1杯分(約150g)
*水 150g
*塩 ひとつまみ
[B]
*玉ねぎ 1/2個
*長ねぎ 1本
*にんじん 1/3本
薄力粉 1カップ
塩・こしょう 適量
なたね油 揚げ用
[漬けだれ]
*水 大さじ4
*米酢 大さじ4
*しょうゆ 大さじ2
*てんさい糖 大さじ2
*レモン果汁 大さじ1/2
※ライムや柚子などの柑橘果汁も可
*みりん 大さじ1/2
*赤唐辛子 1本
あさつき 適量
白ごま 適量
作り方
1.[A]を鍋に入れ中火にかけ、沸いたら弱火にして5分ほど煮て粗熱を冷ましておく。
2.[B]の材料を全てみじん切りにしておく。
3.1と2、薄力粉を全てあわせ、塩・こしょうで味を調える。
4.3を大さじ2杯分ほどにまとめて、180℃に熱したなたね油で片面2分ずつ揚げる。
5.漬けだれの材料を全て鍋に入れ煮立て、4を加えからめる。器に盛り付けあさつき、白ごまを散らす。
最高のデトックス食材、玄米の秘密
稲からもみ殻を取っただけの玄米は、人間が健康を保つために必要な栄養素をほとんど摂取できることから、「完全栄養食」といわれています。ビタミンやミネラルの数は40種類以上を誇り、その栄養価は精白した白米とは比べ物にならないほど。昔の人が「一汁一菜」の食生活で健康を維持してきたのも、玄米の栄養があってこそだったといえるでしょう。それを白米に置き換えたとたんに「一日30品目以上」を摂取することを求められてしまうのです。
それほどに豊富な栄養素は白米を包むぬかと胚芽の部分に含まれています。ぬかにはたんぱく質や脂質、食物繊維が。胚芽にはビタミンB群やビタミンE、ミネラルがたっぷり。さらに、玄米はナトリウムとカリウムの割合が1対5と人間の細胞に近いことから、人体にとって摂取しやすく負担が少ない食べ物なのです。栄養素の中でも特に注目を集めているのが「フィチン酸」。玄米に含まれるフィチン酸は、体内に蓄積した重金属や有害物質などを排出させる働きがあるため、食べ続けることでそれまでに溜まった毒素を自然に排出してくれるといわれています。
そんなミラクルフードの玄米をぜひ毎日の主食にしてみましょう。最近の炊飯器は玄米を炊く機能も追加されているので、忙しい人は炊飯器を利用してみるのもおすすめです。また、玄米は胚芽に農薬や毒素に当たるものを蓄積させてしまうといわれているため、必ず有機栽培のものを選ぶようにしましょう。
玄米の食べ方と「噛む」効果
玄米は白米に比べると繊維質が多く消化によくないため、よく噛むことがとても大切です。噛むことで唾液の分泌が盛んになって、胃腸への負担も軽くなります。玄米に限らず、きちんと噛まずに早食いをする人はたくさん食べても少ししか栄養が吸収されていません。ひとくち、ひとくち感謝しながらよく噛んで食べることで、少量でもたくさんの栄養が吸収されることになるのです。ゆっくり食べながら30分も経てばお腹もいっぱいになるため、食べ過ぎを防げるというメリットも。目安はひとくちにつき、30回。ちなみにその人にあった「ひとくち」とは自分の手の親指の爪の大きさだとか……。
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雑誌veggy(ベジィ)バックナンバーVol.24より抜粋