今知りたい!ホリスティックな癒しのチカラ—ロンドンにおける代替医療

代替医療とは、一般的になじみのある西洋医学以外の医療を指す言葉。メスやクスリを使わずに、私たちが本来もっている自然治癒力を高め、健康に導く治療法のことです。
世界各地の伝承療法や東洋医学、ホメオパシーまで、その種類は多様ですが、こころとからだを「ホリスティック」にとらえ健康に導くという考え方がベースにあるといえるでしょう。
ホリスティックとは「全体的」という意味。人の存在を、ボディ(からだ)・マインド(こころ)・スピリット(魂・精神性)という3つの側面からみつめ、社会や自然、環境問題までを視野にいれて現象にアプローチしようという考え方です。
こころやからだの不調はいろいろな要因が絡まり合った結果で、一部を手当てしてみても根本的に解決しているとはいえないもの。大切なのは全体的なバランスをきちんととらえて、問題に向き合うことです。
「治ったらおしまい」の一般的な医療とは異なり、代替医療にはライフスタイルを良いものに変え、人生を豊かにするヒントがたくさんつまっています。これまでの医療に対する考え方をすこしほどいてみれば、こころもからだも芯から変わっていくでしょう。
今こそ豊かな毎日をおくるツールとして、代替医療とつき合ってみませんか。

今回は、ロンドンにおける代替医療(自然療法)についてご紹介いたします!
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代替医療の本場では、ホメオパシーは家庭の常備品

古くから、代替医療が一般家庭にも浸透し、日常生活の一部となっているイギリス。イギリス王室自らも基金を設置し、代替医療の研究機関の設立を援助したり、保険の適用が一部可能になったりと、先進国の中でも特にイギリスは代替医療の普及に力を入れている国だ。またチャールズ皇太子は代替医療の推進と研究に熱心なことでも知られており、国家レベルで代替医療の普及を進めてきたことは有名な話。現代西洋医学と代替医療を上手く組み合わせて、個人が治療法を選択できる恵まれた環境にあり、代替医療は特別なものではなく、イギリス人の生活の一部として自然に溶け込んでいるものなのだ。代替医療が治療の一部として当たり前になっているため、ホメオパシー、ハーブ、鍼灸などの東洋医療の知名度も高く、街中では多くの代替医療のクリニックを目にする。ストレスの多い現代人において、もはや代替医療は欠かせないものとみなされている。 そんな中、代替医療に興味がある人の間で変わらずの人気なのが、ロンドン中心部にある“ヘリオス・ホメオパティック・ファーマシー”。家庭に常備しておきたい基本キット、怪我や急病のときに役立つ緊急キット、妊婦さんから産後まで使える、チャイルド・バースキット、そしてペット用の緊急キットまで、用途に合わせて選べるセットはヘリオスの一番人気商品。知識を備えたスタッフによる分かりやすく丁寧な説明も好評。

イギリス生まれの自然療法、フラワー・レメディー

フィジオセラピー(自然療法)が資格としてきちんと存在しているイギリスでは、一般の自然療法に対する理解と認知も非常に高い。副作用がなく、赤ちゃんやペットはもちろん、妊娠中でも安心して使えるということもあり、近年ますます注目を集めているのがフラワーレメディー。イギリス生まれの自然療法であるフラワー・レメディーは、イギリスの医師エドワード・バッチ博士が、研究を重ねて完成させた治療法。花の持つパワーによって精神と体の両方を癒す効果のあるフラワー・レメディーは、小さな小瓶に入った液状、あるいは皮膚に直接塗るクリームとして販売されている。フラワー・レメディーの特徴は、なんと言ってもその人の精神面や心のバランスを保ち、ストレスのない健康な状態に保つのに役立つということ。不安定な状態の心が引き起こす肉体面への影響や病気からの回復を手助けするのだ。肉体的な治療だけでなく、心の健康にも作用するということから、自然な治療アプローチとしてイギリスでは長らく愛用されてきた。 色々な会社からフラワー・レメディーが発売されているが、その中でもやはり一番有名なのが、バッチ博士の意思を引き継ぐ“バッチ・フラワー・レメディー”だ。イギリスでは普通に街中の薬局などで販売しており、医師の処方箋なしに誰でも簡単に手に入れることが出来る。中でも家庭の常備薬のように普及しているのが、“レスキュー・レメディー”だ。このレメディーは70年以上に渡って私たち人間だけでなく動物も含めて、精神的にアンバランスな状態を和らげる手助けをしてきた。心身共にバランスの取れた健康な状態を維持するために、このレスキュー・レメディーは現代人の必需品なのかも知れない。
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雑誌veggy(ベジィ)バックナンバーVol.12より抜粋

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