実は過去に雑誌veggy37号目でも2ページで特集をしたグリーンスクール。
もう3年前から知人の間で話題になっていたのですが、やっと見学に行くことが出来ました。
子ども達が小学校へ上がるタイミングで定期的にサマーキャンプなどに参加させたいため、今回は夫も同行し一緒にチェックしてもらいました。
私達が見学した日は、様々な国の人々が子供も含め10組ほど集まっていましたよ。
見学ではグリーンスクールについてガイドさんが英語でずっと説明してくれるので、とりあえずグリーンスクールの事がザックリ知りたい方にはお勧めです。
見学料は大人が1200円ぐらいで、子供はその半額、WEBから予約できますよ。
校舎のほとんどがサステナブルな建築資材であるバンブー(竹)を使用した有機的なデザイン。
この学校のベースはシュタイナー教育ですから、建築資材は違えどやはりどこかシュタイナー建築ぽさを感じますよね。
シュタイナーは子供の頃にいつも接する形や音などがその後の感性や精神を左右するといっています。
↓インスタレーションのようなドア。校内はガラス窓などはありません。
都会では直線的で人口的なモノばかりがまず視覚に入ってきますが、それが子供たちの精神状態には好ましくないそうで、感受性の高い時期は、なるべく自然で有機的な曲線のフォルムに囲まれて過ごしたほうが子供たちの感性が豊かに育つのだそうですよ。
私自身は生まれ育ったのが見渡す限りの山の中なので、今となっては恵まれていたのかもしれないと感じますが、都会でいかに子供の感性を豊かに育てるか、今の私にとってはとても大きな課題なのです。
長い休みの度に田舎へ連れて行くのが早いとも思いますが、日本ではどんな田舎でも24時間営業のお店などがありますし、ゲームもありますし、我が家はゲームは買い与えませんが、こんな場所まで。。。と、私自身子育てに関しては今のところ便利なモノに囲まれた生活を選んでいますが、様々な矛盾を抱えながらも、なるべく子供たちが世の中を大きな視点で見れるよう、促していければと思っています。
日本の良さも好ましくない部分も、一旦外から眺めなければ見えない事が多いですからね。
そうそう、流石に写真は撮りませんでしたが、グリーンスクールのトイレはどこも、全くにおわないコンポストトイレ。
今まで色んなコンポストトイレを体験しましたが、入った瞬間もっとも安心するいい香りがしました(笑)!
インドやバリ、スリランカなどから戻ってくると、しばらくトイレにティッシュを流すことにためらいがあり、罪悪感を感じてしまうんですよね。
そろそろシフトの時期かな?とも思ったりします(笑)。
↓校内には大きな川が流れ、バンブー橋が架かっています♪
橋からの眺めはワイルド!この川に降りて遊んだりもできるそうですよ。
ともかく利便性を重視した世の中には必ず何かしらの犠牲がありますから、そういった事に子供たちが早い段階で気づけるといいな~と思っています。
日本でも2016年4月から電気会社を選べるようになり、そろそろ一生もののソーラーパネルやグリーンエネルギー系を考えている方も多い様ですが、このグリーンスクールの電気はほぼソーラーパネルで賄っているそうですよ。
↓こちらは現在は休止しているようですが、川を利用した水力発電も可能だそう。
↓ここは校内の浄水場。
食事用も飲用も、校内のお水は全てここで浄水した安心・安全なフィルタリング・ウォーターを使用。
ゆくゆくはこの水をボトリングして販売し、グリーンスクールの経営に活かしたいそうです。
ちなみにこの学校に通うには、日本のいわゆるインターナショナルスクールと同じぐらいの学費が必要ですが、お金がない子供たちでも通えるようにと、在学中の子供たちが寄付を募ったり、様々なボランティア活動を通して捻出するようにしているそうです。
子ども達が自分で考えて実行して、実現する、きっとこのプロセスがとても大切なのですね。
こんな学校であれば自然と自立心が芽生えそう!
なんと中には小~中学生でNPOを立ち上げてエコ活動をする子供たちもいるのだとか。
確かに子供のうちにNPOなどのボランティア活動をするのは社会の勉強にもなりますよね。
瞑想によさそうな大きなクリスタルが置いていあるスペース。
ちなみに、地面はゴツゴツした石が沢山あり、かなり自然な状態なので、ここで転んだらもの凄くいたいと思います!!!
ウブドの街中でさえ、まだ道路が整っていない場所が多く、麹が中途半端に終わっていたり、間違って転んだらかなり大きな怪我に繋がりそうです。
それも勉強のうちなのかもしれませんが、5歳の次男はまだ見ていないと心配でした。
スタッフの大半は現地の方です。
この日は休日だったので、カフェはお休みでしたが、カフェもオーガニックが充実し、校内のショップもエコ&オーガニックなアイテムばかり販売しています。
校内にオーガニックファームもあります。
そして他にウブド周辺でキッズフレンドリーな場所など。。。
ここはバリ島で大人気のエレファント・サファリパークなので、ファミリーばかり。
私は象が可愛そうで乗りませんでしたが、お子様は大喜びですよね。
このカフェはシードオブライフの近くにあるソーマ・カフェ。
週末になるとグリーンスクールに通うファミリーがいっぱい!
ローフードやベジタリアンメニューがメインですが、動物性を使用したメニューもあるので、男性にはいいかも。
そしてこちらは完全ヴィーガンのエレファントカフェ。
料理を待っている間に塗り絵が出来ましたよ。
ナシゴレンやミーゴレンは子供も大好きで、毎日でも食べ飽きないようでした。
2年前は夕方のラッシュアワーはマスクが必要だな~と感じましたが、今は街中の空気がかなりクリーンになっています。
ウブド市内のエコ活動が上手く循環しているようですね。